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ミル Mi-12(NATOコードネーム:ホーマー、" Homer")は、ソビエト連邦で開発された世界最大のヘリコプターである。試作のみで量産は成されなかった。 == 概要 == Mi-12はM・L・ミーリ記念モスクワ・ヘリコプター工場(ミル)が製造した機体の中で、唯一テイルローターを装備しない機体として設計された。2つの主ローターを、サイドバイサイドローター方式で装備しており、各主ローターは逆方向に回転する。各主ローターにはミル Mi-6から流用された双発エンジンがそれぞれ取り付けられており、エンジンは計4基となる。機体尾部には大型の垂直尾翼及び水平尾翼が装備されている。 本機は、ミサイルの主要部品を運ぶことのできる大型ヘリコプターの要求から開発が開始された〔Russian And Soviet Helicopters 〕。 30,000 kgの重量物吊下を目標としたMi-12の試作機の製造は1965年に始まり、1968年7月10日に初飛行した。1969年2月の飛行試験では、試作機が31,030 kg のペイロードを2,951m (9,682 feet)の高度まで吊り上げた。また、1969年8月6日にはMi-12は44,205 kg (88,636 lb) の重量を2,255m (7,398 feet) の高度まで吊り上げ、世界記録を樹立している。 登録番号CCCP-21142 / H-833をつけたもう1機のMi-12が製造され、1971年にル・ブルジェ空港で開催されたパリ航空ショーを含むヨーロッパ中で披露された。しかし、Mi-12は設計要求に合致せず、2機を製造したのみで開発計画は中止された。 確認されている事故はテスト飛行中のハードランディングで、これにより前車輪が曲がった。修理後にテストが続けられた。 現存する1機はロシアの(モスクワの東50 km にある)モニノ空軍博物館に展示されている。もう1機はモスクワ近郊のリュベレツキー地区のパンキ=トミリノ(Panki-Tomilino)にあるミル ヘリコプター工場に保管されている〔Mi-12 airframe standing on the territory of Moscow helicopter plant at Google Maps〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Mi-12 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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